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岳人9月号は、編集/発売が中日新聞東京本社から山用品で有名なmont-bellに変わって最初の号なので、新生「岳人」ということになる。
いままでも表紙の写真が他のアウトドア誌の中では一番良かったと思うが、この畦地梅太郎氏の版画もなかなか趣きがあり、硬派でクラシックな山岳誌らしさがあって好きです。
特集は「Seven Summits -世界の最高峰7つの物語-」で、読み物としては面白いが、僕にとっては世界7大陸最高峰という「くくり」自体には何の感慨もない。
実は編集がmont-bellに変わるということで、いままでの硬派な部分の「岳人」らしさが少なくなってしまい、より初心者寄りの薄っぺらい編集内容になってしまうのではないか、と懸念したのだが、まあ何とか今までの良い流れの方を継承しているのかな、と少し評価している。
初心者向けのハウツー本になりがちなのが最近のアウトドア誌の特徴(一時期「岳人」にもそういうところが垣間みれた)なのだが、その中にあってこの編集はなかなか良いではないか。
変わった点といえば、岩や沢、雪山登攀だけでなく、それにプラスしてカヌーやスキーなどオールラウンド系に振れてきたこと。
また、自然教育や環境問題にも目を向けてきているのを感じる。これは良い方向だと思う。
ただし、今までの「岳人」ファンにすぐに受け入れられるかどうかはちょっと疑問。今まで以上の発行部数の減少が編集方針の転換につながらなければ良いが…、と逆に心配になったりして、、
まあ、なにも僕が心配することもないのだが、、、
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