冬の山でのんびりとガソリンストーブ、というのはどう? … 山歩き・WanderVogel
2015-01-31


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調べものがあって、今日は一日家でデスクワークをしていました。

調べ物のついでに、しばらくエンジンを掛けていないバイクのバッテリーチャージと、同じくしばらく使っていなかったスベア123でコーヒーを入れてみる。

このガソリンバーナーは、買ってからすでに30年ちかく経っている。META(これもすでに絶版の固形アルコール燃料です)を使ってプレヒート(バナーヘッド部分を温めて下部のガソリンタンク内の圧力を上げ、ガソリンを気化させ燃焼)させることで点火する形式のバーナーです。


このバーナー、気化したガソリンが出る穴にあらかじめニードルピンが内蔵されている画期的な構造になって新発売した時のもので、それまでのものはカーボンで穴が詰まった時には別に付属しているニードルピン(ワイヤーピック)で掃除をしてあげないといけない面倒なものでした。
(僕はスベア123Rだと思っていたが、ブラス本体のタンク部表面の刻印はSVEA123としか刻まれていないので、僕の勘違いかな?)

ケロシン(灯油)を使うバーナー(ストーブ)が主流だった1970年代は、大学のワンゲル部の装備も30cm角のブリキのケースに入ったSVEA121Lというもので、登山で持ち運ぶにはかなり大きめのストーブでした。このストーブも穴がカーボンでよく詰まるので、掃除用のワイヤーピックを何本も持って行ったのを思い出します。
(ワイヤーピックのニードル部分は、力を入れ過ぎるとすぐに折れてしまうので、スペアを何本か持ち歩いていました。)

SVEA121Lは灯油の消費量も多くて、飲料水のポリタンクと同じ2Lタンクに灯油を入れて複数個持ち運んでいました。
給油する時には飲料水のタンクと間違わないよう注意が必要でした。


スベア123のヘッド下に、1/4くらいの大きさに割ったMETAを置き、火をつけ冷えきったヘッドを温めます。ものの見事に一発で正常に点火しました!
さすが!信頼のスベアです。

最近は日帰り登山が多いせいか、バーナー自体を持って行くことも稀で、持って行っても手軽なガスバーナーに主役の座を完全に奪われています。
いつもは保温性能の上がった魔法瓶「THERMOS・テルモス」に熱湯を入れて持ち運ぶことが多い。早朝、家を出発する直前に熱湯を入れても、約6時間後のお昼時でも中のお湯は80度以上をキープしているので、お茶でもカップスープでも問題無く作ることが出来ます。

昔のガスのバーナーは気温が下がるとガタッと燃焼効率が悪くなり、ストーブとしての信頼性に欠けるシロモノでした。
ところが最近のガスストーブは、冬山の氷点下の中でも燃焼効率が落ちない設計になっているので、一昔前と違って格段に進歩したということですね。

山用品は年々改良され、便利に使い勝手が良く、安全になっていきます。
一世代前、二世代前の面倒なプレヒートが必要な(点火までに手間のかかる)ガソリンバーナーの出番は必然的に減ってくることになります。
でも、たまには気分を変えて山でのんびりとこれを使ってみるのも良いかもしれんな!

明日の日曜日、幸いに天気は晴れそうなので、また西丹沢のマイナーな山歩きにでも出かけてくるか!

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