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大山・阿夫利神社の花見の山行写真をもう1枚:クロモジの花と若葉の芽吹き
クスノキ科クロモジ属の落葉小木です。
以前も書きましたが、クロモジ、アブラチャン、ダンコウバイを「クロモジ属 春の花・三兄弟」なんて呼ぶ人もいます。
一昨日の大山では、この三兄弟全てがきれいに咲いていました。
クロモジは花びらや若葉に水滴をまとっていて、枝も霧雨でしっとりと濡れて、覆われる霧全体が明るい黄緑色をしているような感じがして、なかなか妖艶な雰囲気が漂う深山の景色を楽しむことが出来ました。
クロモジは他の2つと少し違って、若葉の展開と同時に花を咲かせます。雌雄異株の木で、花の色はどちらも黄緑色ですが、雌花のほうが雄花と比べて黄色が濃いといいます。
また、雄花ははたくさん花を付け、雌花は少ないといいますが、そういわれてもちょっと解りづらいです。
花は、いくつかの小さな独立した花が房のように付く形をしていて、こういう形状の花の付き方を「散形花序」とよびます。
wikipediaには、「黒文字の名は若枝の表面にでる斑紋を文字に見立てたものといわれる。古くからこれを削って楊枝を作る。特に根本に皮を残すのが上品とされる。現在でも和菓子など特に選ばれたところではクロモジの楊枝が使われる。」
と書かれています。
クロモジの枝(皮)には独特の香りがあり、それが高貴な雰囲気を醸し出しているのでしょう。
ですから、本来は茶室などの脇に植えられ、和菓子をいただく直前に切って削って楊枝にするのが本当の使い方だと聴いています。香りを楽しむには、そのくらい細やかな手間をかけないといけないということなのでしょう。
クロモジの冬芽:
[URL]
ダンコウバイ:
[URL]
アブラチャン:
[URL]
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