世附川沿いで見つけた面白い形をしたウリハダカエデの若葉 … 自然観察・WanderVogel
2015-04-27


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昨日行ってきた西丹沢の世附川沿いの林道歩きで見つけた、クルクルっと丸まった面白い形をした苞を持つ芽吹いたばかりの若葉。

はじめパッと見た時には、何の木の若葉なのかまったく想像がつきませんでした。それにしても面白い形に苞(ほう)が丸まっています。
こういった可愛らしい新芽が枝いっぱいに、ズラッと並んでいるのです。思わずひとり、感嘆の声を上げてしまいました。

他の枝の先端にはまだ開いていない状態の新芽も見えます。新芽は透明感のある淡い紅色をした、長さが4cm〜5cmの細長いヘラ状の形をしています。
かなり樹高のある木です。さらに、上の方の枝に目を移すと、開ききった若葉も見えます。
こういう時に、双眼鏡を持っていくのを忘れたことが悔やまれますが、遠目で見る葉の形や木肌の様子から、ウリハダカエデの新芽ではないかと思います。

植物の見え方は、季節ごと一瞬一瞬で絶えず変化していきます。こういう状態の新芽を目に出来るのも、一年のうちのほんの数日間だけなのでしょう。
そう考えると、昨日は本当にラッキーだったと言えますね。


今までに数えきれないくらい国内外の山歩きをしてきましたが、そういう目で見ない限り、見えてこないものがたくさんあるのだ、ということを思い知らされます。
昨日は、頭の上にも、足元にもそうした新しい発見がありました。

林道脇から垂れ下がるように咲くウツギの花、大又沢にかぶさるようにアーチ状に生えるマルバアオダモの繊細な綿菓子のような白い花。

開花の準備が整ったタニウツギの濃紅色をしたたくさんの蕾みも目に付きます。高木に取り付いて、上から蕾みを垂らすフジの花、群落を作って蕾みを付けるヒトリシズカ、などなど初夏に向けて次々に開花していくことでしょう。

これからも、その推移を興味深く見続けていきたいと思います。

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