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今日は、神奈川県の県民参加の森づくりイベントの一環で、葉山町にある竹林の整備に行ってきました。
といっても、インストラクターとしての参加ですので、実際に伐採作業を自分でするのではなく、一般参加のボランティアさんの技術指導と安全管理などのお手伝いです。

一時の猛烈な暑さはなくなって、涼しいくらいの気候になってきましたが、風の吹き抜けることのない鬱蒼とした竹林内にはベタッとした湿度があって、蒸し蒸していてちょっと不快な環境です。

竹林の入って見ると、明らかに竹の本数が多過ぎますね。かなり込み入っているのが見てとれます。
切って横に積まれた古い竹があちらこちらにあるのを見ると何度か手を入れてはいるのでしょうが、それにしてもまだ手入れが足りていないことが解ります。

今日は一般参加者100名弱で午前中の2時間程度、みなさん頑張って太い孟宗竹の間伐作業に精を出していました。
枯れたり曲がったりした竹を中心に、切り倒して玉切りにして枝を払って積み重ねる、という作業を繰り返し、いくらか見通し・風通しが良くなったかな。

この竹林には主に孟宗竹が生えています。少数ですが真竹も混生しています。
モウソウチクの竹林の寿命は60〜70年と言われています。マダケはモウソウよりも長くて、120年周期で更新すると言われています。
寿命がくると竹は、いっせいに花を咲かせ実を付けてその後、竹林全体が一気に枯れてボウズになります。
その後しばらくは新しく竹は生えて来ないと言われています。元の竹林の姿に戻るのには、15年〜20年くらい掛かるそうです。

竹が材料としてたくさん利用されていた時期は、それなりにしっかりと管理がなされていたのでしょうが、日常の生活や生産活動の中で利用価値がほとんど無くなってきている現代においては、竹林は里山整備、景観整備の一環として管理されることが主題になってきています。

切り倒して玉切りした太くて立派な青竹が利用されること無く、ただ積まれて朽ちていく姿を見るのはちょっとさびしい気にもなりますね。
竹林の（人間にとっての）有効利用は、春先のタケノコ狩りだけになってしまっていますが、まあ それだけでもまったく無いよりはマシですよ。

動物・昆虫・鳥類にとっては健全な竹林が維持されるということは、うれしいことなのだと思いますけどね。
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