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「秋を切り取る」をテーマにしたインスタレーション:黄葉したカエデ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
山を歩き、広がる秋の景色を小さなフレームで切り取ってみる。
紅葉・黄葉・褐葉について:
木の葉には、緑色の色素である「クロロフィル」と黄色の色素「カロチノイド」がもともと含まれていて、普段は協力して光合成を行なっている。
この時点では「クロロフィル(緑)」の色素のほうが多いので、葉は緑色に見えている。クロロフィルとカロチノイドの比率は、8:1 程度だと言われている。
しかし、秋になって日差しが弱くなってくると、先に「クロロフィル(緑)」のほうが分解されていき、「カロチノイド(黄)」だけが葉に残ることになり、黄葉して見えることになる。
一方、多くのモミジなどは、「クロロフィル(緑)」が分解される際に葉の中に糖分が増えてきて「アントシアン」という紅い色素が合成され、紅葉することになる。
つまり、ふだん緑色の葉の中で、クロロフィルが分解されると残ったカロチノイド(黄色)が表に出てきて「黄葉」することになり、クロロフィルが分解されて、代わりにアントシアニンが次々に合成されると「紅葉」することになる。
さらに葉の老化が進み、アントシアニンやカロチノイドまでも分解され始めると、細胞内に多量に含まれるタンニンが、分解されたさまざまな物質やタンニンどうしが次々に結合していき、葉は茶褐色になる。つまり、枯れた状態になっていく。
簡単にいうと、紅葉・黄葉は葉の老化現象の一連の作用の過程なのだと言える。
(まぁ、そう言ってしまうと身もふたもないのだが、、、)
美しい紅葉の条件は、晴天が続き、十分な太陽光が葉に当たっていること。降雨量が少ないこと。昼と夜の寒暖差が大きくて、夜に急激な冷え込みがあること。と言われている。
さて、今年の紅葉はどうであろうか?
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