山の自然素材を使って作るアート(カエデ) … Nature Art・Workshop ― 2021/11/07

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「秋を切り取る」をテーマにしたインスタレーション:黄葉したカエデ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
山を歩き、広がる秋の景色を小さなフレームで切り取ってみる。
紅葉・黄葉・褐葉について:
木の葉には、緑色の色素である「クロロフィル」と黄色の色素「カロチノイド」がもともと含まれていて、普段は協力して光合成を行なっている。
この時点では「クロロフィル(緑)」の色素のほうが多いので、葉は緑色に見えている。クロロフィルとカロチノイドの比率は、8:1 程度だと言われている。
しかし、秋になって日差しが弱くなってくると、先に「クロロフィル(緑)」のほうが分解されていき、「カロチノイド(黄)」だけが葉に残ることになり、黄葉して見えることになる。
一方、多くのモミジなどは、「クロロフィル(緑)」が分解される際に葉の中に糖分が増えてきて「アントシアン」という紅い色素が合成され、紅葉することになる。
つまり、ふだん緑色の葉の中で、クロロフィルが分解されると残ったカロチノイド(黄色)が表に出てきて「黄葉」することになり、クロロフィルが分解されて、代わりにアントシアニンが次々に合成されると「紅葉」することになる。
さらに葉の老化が進み、アントシアニンやカロチノイドまでも分解され始めると、細胞内に多量に含まれるタンニンが、分解されたさまざまな物質やタンニンどうしが次々に結合していき、葉は茶褐色になる。つまり、枯れた状態になっていく。
簡単にいうと、紅葉・黄葉は葉の老化現象の一連の作用の過程なのだと言える。
(まぁ、そう言ってしまうと身もふたもないのだが、、、)
美しい紅葉の条件は、晴天が続き、十分な太陽光が葉に当たっていること。降雨量が少ないこと。昼と夜の寒暖差が大きくて、夜に急激な冷え込みがあること。と言われている。
さて、今年の紅葉はどうであろうか?
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「秋を切り取る」をテーマにしたインスタレーション:黄葉したカエデ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
山を歩き、広がる秋の景色を小さなフレームで切り取ってみる。
紅葉・黄葉・褐葉について:
木の葉には、緑色の色素である「クロロフィル」と黄色の色素「カロチノイド」がもともと含まれていて、普段は協力して光合成を行なっている。
この時点では「クロロフィル(緑)」の色素のほうが多いので、葉は緑色に見えている。クロロフィルとカロチノイドの比率は、8:1 程度だと言われている。
しかし、秋になって日差しが弱くなってくると、先に「クロロフィル(緑)」のほうが分解されていき、「カロチノイド(黄)」だけが葉に残ることになり、黄葉して見えることになる。
一方、多くのモミジなどは、「クロロフィル(緑)」が分解される際に葉の中に糖分が増えてきて「アントシアン」という紅い色素が合成され、紅葉することになる。
つまり、ふだん緑色の葉の中で、クロロフィルが分解されると残ったカロチノイド(黄色)が表に出てきて「黄葉」することになり、クロロフィルが分解されて、代わりにアントシアニンが次々に合成されると「紅葉」することになる。
さらに葉の老化が進み、アントシアニンやカロチノイドまでも分解され始めると、細胞内に多量に含まれるタンニンが、分解されたさまざまな物質やタンニンどうしが次々に結合していき、葉は茶褐色になる。つまり、枯れた状態になっていく。
簡単にいうと、紅葉・黄葉は葉の老化現象の一連の作用の過程なのだと言える。
(まぁ、そう言ってしまうと身もふたもないのだが、、、)
美しい紅葉の条件は、晴天が続き、十分な太陽光が葉に当たっていること。降雨量が少ないこと。昼と夜の寒暖差が大きくて、夜に急激な冷え込みがあること。と言われている。
さて、今年の紅葉はどうであろうか?
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山の自然素材を使って作るアート(ヤママユガ科の蚕・3種) … Nature Art・Workshop ― 2021/11/05

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ヤママユガ科の繭3種
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
上から、ウスタビガ・クスサン・ヤママユガの蚕
ウスタビガ:(学名:Rhodinia fugax)ヤママユガ科、漢字で書くと薄手火蛾、薄足袋蛾。
薄い黄緑色の小型の繭を作り、自らの糸で作った柄を伸ばし、サクラやコナラの木の枝からぶら下がる。繭の中に水が溜まらないように、繭の下側には小さな排水穴が開いている。
クスサン:(学名:Caligula japonica)ヤママユガ科、漢字で書くと樟蚕、楠蚕。
大型のクスサンの繭は楕円形の固い網目状をしていて、この形状からスカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる。
ヤママユ:(学名:Antheraea yamamai)ヤママユガ科、漢字で書くと山繭。別名、テンサン(天蚕)ともいう。
古くは野蚕(やさん)と呼ばれ野生の絹糸を採った。この繭からとった絹糸は「ワイルドシルク」と呼ばれる。
世界には、糸をつくる能力を持つ絹糸昆虫が約10万種もいると言われているので驚きだ。
冬枯れた里山を歩くと、木の枝や風で落ちた枝にぶら下がったヤママユガ科の繭を見かけることがある。
いずれも中の蛹(さなぎ)はすでに羽化していて、空き家状態になっているので、繭の一部には羽化した際に食い破って出て来た穴が空いているのが見える。
キョロキョロとあちこち気にしながら歩いていないと見過ごしてしまいなかなか見つけられないものだが、逆に慣れてくると居そうな気配を感じていくつも見つけることができる。
ただ、いずれも長期間風雨や日光に晒されているので、キレイなものを探すのがなかなか大変だ。
ヤママユガ科の繭はそれ自身が立派な力作なので、とても観察しがいがあるよ。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ヤママユガ科の繭3種
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
上から、ウスタビガ・クスサン・ヤママユガの蚕
ウスタビガ:(学名:Rhodinia fugax)ヤママユガ科、漢字で書くと薄手火蛾、薄足袋蛾。
薄い黄緑色の小型の繭を作り、自らの糸で作った柄を伸ばし、サクラやコナラの木の枝からぶら下がる。繭の中に水が溜まらないように、繭の下側には小さな排水穴が開いている。
クスサン:(学名:Caligula japonica)ヤママユガ科、漢字で書くと樟蚕、楠蚕。
大型のクスサンの繭は楕円形の固い網目状をしていて、この形状からスカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる。
ヤママユ:(学名:Antheraea yamamai)ヤママユガ科、漢字で書くと山繭。別名、テンサン(天蚕)ともいう。
古くは野蚕(やさん)と呼ばれ野生の絹糸を採った。この繭からとった絹糸は「ワイルドシルク」と呼ばれる。
世界には、糸をつくる能力を持つ絹糸昆虫が約10万種もいると言われているので驚きだ。
冬枯れた里山を歩くと、木の枝や風で落ちた枝にぶら下がったヤママユガ科の繭を見かけることがある。
いずれも中の蛹(さなぎ)はすでに羽化していて、空き家状態になっているので、繭の一部には羽化した際に食い破って出て来た穴が空いているのが見える。
キョロキョロとあちこち気にしながら歩いていないと見過ごしてしまいなかなか見つけられないものだが、逆に慣れてくると居そうな気配を感じていくつも見つけることができる。
ただ、いずれも長期間風雨や日光に晒されているので、キレイなものを探すのがなかなか大変だ。
ヤママユガ科の繭はそれ自身が立派な力作なので、とても観察しがいがあるよ。
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山の自然素材を使って作るアート(ススキ) … Nature Art・Workshop ― 2021/11/03
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「秋を切り取る」をテーマにしたインスタレーション:ススキの穂と秋の空
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
山を歩き、広がる秋の景色を小さなフレームで切り取ってみよう、というインスタレーションを数年前に丹沢で行っていた。
この新型コロナウイルスの騒ぎで中断しているが、そろそろ再開してみるのも良いのではないかと思っている。
作品としては「写真」だけになるが、この試みは参加者一人一人の「秋」の感じ方がそのまま作品に表れるのがおもしろい。
カメラは高機能な一眼レフでももちろん良いのだが、ここではスマホでの撮影を基本にしている。
スマホの方がそのまま直ぐに参加者同士でやり取りができるからだ。
撮った写真をそのまま使ってもよし、スマホについている画像処理機能を使って加工するのもよし、一つのインスタレーションとして作り込んでみようという試みだった。また、一枚で完成するもよし、連作で表現するもよし、発想と表現方法は自由なのだ。
俯瞰的に秋の景色を眺めるのももちろん美しいが、自分でテーマを絞りそれをいろいろな角度から観察し自分の作品として表現していく、という行為が自然をより深く感じることにつながるのだよ、と参加者には説明をしている。
写真は、開き気味のススキの穂を逆光でフレーム内に取り込んでみた。
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「秋を切り取る」をテーマにしたインスタレーション:ススキの穂と秋の空
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
山を歩き、広がる秋の景色を小さなフレームで切り取ってみよう、というインスタレーションを数年前に丹沢で行っていた。
この新型コロナウイルスの騒ぎで中断しているが、そろそろ再開してみるのも良いのではないかと思っている。
作品としては「写真」だけになるが、この試みは参加者一人一人の「秋」の感じ方がそのまま作品に表れるのがおもしろい。
カメラは高機能な一眼レフでももちろん良いのだが、ここではスマホでの撮影を基本にしている。
スマホの方がそのまま直ぐに参加者同士でやり取りができるからだ。
撮った写真をそのまま使ってもよし、スマホについている画像処理機能を使って加工するのもよし、一つのインスタレーションとして作り込んでみようという試みだった。また、一枚で完成するもよし、連作で表現するもよし、発想と表現方法は自由なのだ。
俯瞰的に秋の景色を眺めるのももちろん美しいが、自分でテーマを絞りそれをいろいろな角度から観察し自分の作品として表現していく、という行為が自然をより深く感じることにつながるのだよ、と参加者には説明をしている。
写真は、開き気味のススキの穂を逆光でフレーム内に取り込んでみた。
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山の自然素材を使って作るアート(スズメノヤリ) … Nature Art・Workshop ― 2021/10/18

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:スズメノヤリ(雀の槍)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
スズメノヤリ(雀の槍、Luzula capitata):イグサ科スズメノヤリ属の多年生草本。
茎は地中にあり、地表に根出葉を出してそこから10~30cmの花茎を伸ばし、茎頂に1つに集まった花序を付ける。
根生葉はイネ科植物特有の線形の細長い形をしている。
この属の植物は温帯から亜寒帯にかけて分布し、60~80種もあるとされ、日本にはそのうちの10種ほどが生育している。
果実は朔果で種子は3個。種子はエライオソームを含み、それを目当てに集まるアリたちによって散布される。
植物は子孫繁栄のために種子をさまざまな方法でできるだけ広い範囲に散らす仕組みを持っている。
自ら種子をまき散らすもの、水や風の力を利用するもの、動物の毛に絡まって移動するもの、植物たちはその進化に合わせて様々な工夫を凝らしている。
種子散布の一つの方法とスズメノヤリは、アリによって種子を拡散散布させる方法を編み出した。
種子にアリの好む誘引物質(エライオソーム)を忍ばせ、アリに種子を巣まで運ばせるのだ。アリの巣に運ばれた種子はエライオソームだけがアリの餌になり種子そのものは巣の外に捨てられる。まさに、スズメノヤリのねらい通りだ。
こうしたアリを利用した種子散布の仕組みを持っている草本は200種ほどあるという。「アリ散布植物」というのだそうだ。
身近なところでは、スミレやムラサキケマン、フクジュソウ、カタバミ、ホトケノザ、カタクリ、などがある。
どれも種子自体はアリが運べるサイズ(直径1mm程度)である必要があるので、かなり小さい。観察にはルーペが必要となる。
花茎の先端の花のかたまりが、大名行列で用いられた毛槍(けやり)に似ていることが和名の由来だ。
和名に「スズメ」という枕言葉が付けられた植物がいくつかあるが、姿かたちが小さいからそう名付けられるのであろう。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:スズメノヤリ(雀の槍)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
スズメノヤリ(雀の槍、Luzula capitata):イグサ科スズメノヤリ属の多年生草本。
茎は地中にあり、地表に根出葉を出してそこから10~30cmの花茎を伸ばし、茎頂に1つに集まった花序を付ける。
根生葉はイネ科植物特有の線形の細長い形をしている。
この属の植物は温帯から亜寒帯にかけて分布し、60~80種もあるとされ、日本にはそのうちの10種ほどが生育している。
果実は朔果で種子は3個。種子はエライオソームを含み、それを目当てに集まるアリたちによって散布される。
植物は子孫繁栄のために種子をさまざまな方法でできるだけ広い範囲に散らす仕組みを持っている。
自ら種子をまき散らすもの、水や風の力を利用するもの、動物の毛に絡まって移動するもの、植物たちはその進化に合わせて様々な工夫を凝らしている。
種子散布の一つの方法とスズメノヤリは、アリによって種子を拡散散布させる方法を編み出した。
種子にアリの好む誘引物質(エライオソーム)を忍ばせ、アリに種子を巣まで運ばせるのだ。アリの巣に運ばれた種子はエライオソームだけがアリの餌になり種子そのものは巣の外に捨てられる。まさに、スズメノヤリのねらい通りだ。
こうしたアリを利用した種子散布の仕組みを持っている草本は200種ほどあるという。「アリ散布植物」というのだそうだ。
身近なところでは、スミレやムラサキケマン、フクジュソウ、カタバミ、ホトケノザ、カタクリ、などがある。
どれも種子自体はアリが運べるサイズ(直径1mm程度)である必要があるので、かなり小さい。観察にはルーペが必要となる。
花茎の先端の花のかたまりが、大名行列で用いられた毛槍(けやり)に似ていることが和名の由来だ。
和名に「スズメ」という枕言葉が付けられた植物がいくつかあるが、姿かたちが小さいからそう名付けられるのであろう。
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山の自然素材を使って作るアート(ヒメウズ) … Nature Art・Workshop ― 2021/10/17

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ヒメウズ(姫烏頭)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
ヒメウズ(姫烏頭、Semiaquilegia adoxoides):キンポウゲ科ヒメウズ属(オダマキ属と表記されることもある)の多年草。
関東地方以西の日本各地に生育する。丹沢でも林道の林縁部や畑脇などで普通に見られる。
春早く(3~5月頃)に白い小さな花を咲かせるが、花は下向きに咲くため、気を付けていなければ見過ごしてしまいそうだ。
キンポウゲ科特有の形状を持つ果実(袋果)は3~5個に分かれ、結実すると上を向いて種子散布の準備に入る。果実が熟するとそれぞれの果実は左右に割れて、種子が顔を出す。
和名の「姫烏頭」は、烏頭(トリカブト)に似て小柄であることによる。
全草毒草であるが、中国では葉や根を乾燥させて漢方として解熱や利尿に用いるという。
作品づくりにあたっては、茎も細く、果実も小さいため、何本かをまとめて群生として表現してみた。
果実の中に花が混じっているのがちょっとしたアクセントになっている。
和紙を細く切って何カ所も留めているのだが、出来上がってみるとそれほど気にならない仕上りになっている。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ヒメウズ(姫烏頭)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
ヒメウズ(姫烏頭、Semiaquilegia adoxoides):キンポウゲ科ヒメウズ属(オダマキ属と表記されることもある)の多年草。
関東地方以西の日本各地に生育する。丹沢でも林道の林縁部や畑脇などで普通に見られる。
春早く(3~5月頃)に白い小さな花を咲かせるが、花は下向きに咲くため、気を付けていなければ見過ごしてしまいそうだ。
キンポウゲ科特有の形状を持つ果実(袋果)は3~5個に分かれ、結実すると上を向いて種子散布の準備に入る。果実が熟するとそれぞれの果実は左右に割れて、種子が顔を出す。
和名の「姫烏頭」は、烏頭(トリカブト)に似て小柄であることによる。
全草毒草であるが、中国では葉や根を乾燥させて漢方として解熱や利尿に用いるという。
作品づくりにあたっては、茎も細く、果実も小さいため、何本かをまとめて群生として表現してみた。
果実の中に花が混じっているのがちょっとしたアクセントになっている。
和紙を細く切って何カ所も留めているのだが、出来上がってみるとそれほど気にならない仕上りになっている。
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山の自然素材を使って作るアート(オランダミミナグサ) … Nature Art・Workshop ― 2021/10/03

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:オランダミミナグサ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
それぞれ自分で作った作品(植物の特徴、個性、仕組み)の詳細を良く確かめるためには、ルーペを常に用意しておくことが肝要だと思っている。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草、Cerastium glomeratum):ナデシコ科ミミナグサ属
ヨーロッパ全土が原産地ということで、特にオランダが主要な原産地というわけではない。日本には明治時代末期に帰化していることが確認されている。
今では、外来種として世界中に分布している「雑草」だ。花期は3~5月。
オランダミミナグサの茎はふつう直立し、緑色で全体に腺毛(せんもう)と呼ばれる、触るとべたつく毛が生えている。卵形~長楕円形をした可愛らしい小さな単葉が対生して取り付く。
オランダミミナグサは花弁より萼片の方がかなり短いので、閉じた時に花弁が上にはみ出て見える。
対して日本在来種のミミナグサ(Cerastium holosteoides var. hallaisanense)は、萼片と花弁の長さがほとんど同じで、花が閉じたとき花弁が隠れる。
種子は0.5mm程度のごく小さなサイズだ。
また、在来種のミミナグサは茎や萼片の色が暗紫色で、茎が緑色のオランダミミナグサとは外観でも区別出来る。
ミミナグサ(耳菜草)の和名は、対生する小さな葉をネズミの耳になぞられ、「菜」は、食用とされる植物であることから付けられたようだ。
なかなか可愛らしい命名の仕方でこれには僕も妙に納得させられた。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:オランダミミナグサ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
それぞれ自分で作った作品(植物の特徴、個性、仕組み)の詳細を良く確かめるためには、ルーペを常に用意しておくことが肝要だと思っている。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草、Cerastium glomeratum):ナデシコ科ミミナグサ属
ヨーロッパ全土が原産地ということで、特にオランダが主要な原産地というわけではない。日本には明治時代末期に帰化していることが確認されている。
今では、外来種として世界中に分布している「雑草」だ。花期は3~5月。
オランダミミナグサの茎はふつう直立し、緑色で全体に腺毛(せんもう)と呼ばれる、触るとべたつく毛が生えている。卵形~長楕円形をした可愛らしい小さな単葉が対生して取り付く。
オランダミミナグサは花弁より萼片の方がかなり短いので、閉じた時に花弁が上にはみ出て見える。
対して日本在来種のミミナグサ(Cerastium holosteoides var. hallaisanense)は、萼片と花弁の長さがほとんど同じで、花が閉じたとき花弁が隠れる。
種子は0.5mm程度のごく小さなサイズだ。
また、在来種のミミナグサは茎や萼片の色が暗紫色で、茎が緑色のオランダミミナグサとは外観でも区別出来る。
ミミナグサ(耳菜草)の和名は、対生する小さな葉をネズミの耳になぞられ、「菜」は、食用とされる植物であることから付けられたようだ。
なかなか可愛らしい命名の仕方でこれには僕も妙に納得させられた。
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山の自然素材を使って作るアート(ハナダイコン) … Nature Art・Workshop ― 2021/09/27

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ハナダイコン
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
ハナダイコン(花大根、Orychophragmus violaceus):アブラナ科オオアラセイトウ属(ショカツサイ属)
別名オオアラセイトウ・ショカッサイ
果実は、長さ8〜10cmの細長い長角果で4稜があって開出斜上する。熟すと裂開して種子を蒔き散らす。
種子は写真にあるように、黒褐色~淡褐色で長さ2〜3mmの長方形をしている。表面には網目状の凹凸がある。
中国原産で、日本には江戸時代~明治始めに渡来したとされる。花がダイコンの花に似ていることからこの名前になったと言われる。
中国ではこの植物を食用として栽培しているようで、「諸葛菜」(しょかっさい)という別名の由来は、三国志で有名な中国三国時代の諸葛孔明(しょかつこうめい)が戦で出陣する際にその先々でこの植物の種子をまき、兵士の食糧となるよう栽培した,という故事からきている。
同じくハナダイコンと呼ばれるものにセイヨウハナダイコン(Hesperis matronalis)という植物があって、写真の学名はそれと間違えて当初作ってしまったもの。(写真は修正前のもの)セイヨウハナダイコンはハナスズシロ属で、ハナダイコンとは属が違い別種のものになる。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ハナダイコン
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
ハナダイコン(花大根、Orychophragmus violaceus):アブラナ科オオアラセイトウ属(ショカツサイ属)
別名オオアラセイトウ・ショカッサイ
果実は、長さ8〜10cmの細長い長角果で4稜があって開出斜上する。熟すと裂開して種子を蒔き散らす。
種子は写真にあるように、黒褐色~淡褐色で長さ2〜3mmの長方形をしている。表面には網目状の凹凸がある。
中国原産で、日本には江戸時代~明治始めに渡来したとされる。花がダイコンの花に似ていることからこの名前になったと言われる。
中国ではこの植物を食用として栽培しているようで、「諸葛菜」(しょかっさい)という別名の由来は、三国志で有名な中国三国時代の諸葛孔明(しょかつこうめい)が戦で出陣する際にその先々でこの植物の種子をまき、兵士の食糧となるよう栽培した,という故事からきている。
同じくハナダイコンと呼ばれるものにセイヨウハナダイコン(Hesperis matronalis)という植物があって、写真の学名はそれと間違えて当初作ってしまったもの。(写真は修正前のもの)セイヨウハナダイコンはハナスズシロ属で、ハナダイコンとは属が違い別種のものになる。
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山の自然素材を使って作るアート(コバンソウ) … Nature Art・Workshop ― 2021/09/17

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:コバンソウ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
コバンソウ(Briza maxima L.)小判草:イネ科コバンソウ属の一年生植物。
普通に雑草としてあちらこちらで見られる。小判型の小穂が名前の由来になっている。別名タワラムギ(俵麦)とも呼ばれる。
ヨーロッパ原産で日本には明治時代に観賞用に導入された帰化植物。乾燥に強く、土壌の質を選ばないので、どこでも生える。
小判があるなら大判もあるのかと思うと、アブラナ科でそう言う名前を持つダイコンの仲間があった。平べったい実ができる大判草という名前が付いているが、本種とはまったく別の印象を受ける。
本種コバンソウに似た小さい小穂(振ると音がする)を付ける「ヒメコバンソウ(姫小判草)」というのもあるが、こちらは同じ科、同じ属なので、納得の命名といえる。その中間とも言うべきか、チュウコバンソウ(中小判草)というのもあるようだが、見たことないのでなんとも言えない。
ドライフラワーにし易く、穂が面白い形状をしているのでレイアウトを工夫することで作品化しやすいだろう。
穂そのものが種子の集合体と言える。1枚1枚がパラパラと剥がれ、薄い翼付きの種子が風に乗り周辺に広がっていく。
しかし、種子同士は結構シッカリと結合し合っているため1~2年程度では自然に剥がれ落ちたりしないので、作品としての持ちは良い。
時間の経過とともに、穂の色が薄い茶色から黄金色に変化していくので、楽しめる。
額を手に取り軽く振ってみるとシャラシャラと乾いた音がする。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:コバンソウ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
コバンソウ(Briza maxima L.)小判草:イネ科コバンソウ属の一年生植物。
普通に雑草としてあちらこちらで見られる。小判型の小穂が名前の由来になっている。別名タワラムギ(俵麦)とも呼ばれる。
ヨーロッパ原産で日本には明治時代に観賞用に導入された帰化植物。乾燥に強く、土壌の質を選ばないので、どこでも生える。
小判があるなら大判もあるのかと思うと、アブラナ科でそう言う名前を持つダイコンの仲間があった。平べったい実ができる大判草という名前が付いているが、本種とはまったく別の印象を受ける。
本種コバンソウに似た小さい小穂(振ると音がする)を付ける「ヒメコバンソウ(姫小判草)」というのもあるが、こちらは同じ科、同じ属なので、納得の命名といえる。その中間とも言うべきか、チュウコバンソウ(中小判草)というのもあるようだが、見たことないのでなんとも言えない。
ドライフラワーにし易く、穂が面白い形状をしているのでレイアウトを工夫することで作品化しやすいだろう。
穂そのものが種子の集合体と言える。1枚1枚がパラパラと剥がれ、薄い翼付きの種子が風に乗り周辺に広がっていく。
しかし、種子同士は結構シッカリと結合し合っているため1~2年程度では自然に剥がれ落ちたりしないので、作品としての持ちは良い。
時間の経過とともに、穂の色が薄い茶色から黄金色に変化していくので、楽しめる。
額を手に取り軽く振ってみるとシャラシャラと乾いた音がする。
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山の自然素材を使って作るアート(スイバ) … Nature Art・Workshop ― 2021/09/13

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:スイバ(雌株)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
スイバ(蓚、酸い葉、Rumex acetosa):タデ科ギシギシ属の多年草。英名はCommon sorrel.
雌雄異株で花は春から初夏にかけて咲く。茎は直立し、高さは50~80cmくらいになる。
内花被片は長さ約4mmで、内花被片の中に1.5~2mmくらいの胡麻のような小さな黒い果実が1個入っている。種子はルーペで良く観察してみると3稜形をしていて、なかなか手の込んだ造形をしている。
鮮やかな紅色をした内花被片は結構長いこと色あせずに色が残るので、鑑賞期間も比較的長く楽しむことが出来る。
通常、採取時にすでにドライフラワー化しているため作品の制作にあたっては手間が掛からない。
「土手のスカンポ ジャワサラサ・・・・」と歌われた小学唱歌の「スカンポ」は、このスイバのことなのだそうだ。しかし、地方によってはイタドリ(虎杖)をスカンポと呼ぶところもあって、僕などはスカンポと言えばイタドリのことだとずっと思っていた。イタドリとスイバは同じタデ科の植物ではあるが、まったくの別の物なのである。
葉を噛むと酸味があることが、スイバ(酸い葉)という名が付けられたという。
日本では新芽を山菜として食べられたりもするが、ヨーロッパでは古くからスープの実やサラダ、肉料理の付け合せなどとして普通に利用されてきたようだ。スイバにはホウレンソウと同しようにシュウ酸という成分を含むため、調理にあたってはアク抜きなどの下ごしらえが必要なのだそうだが、さほど気にするほどでもないようにも思えるのだが、、。
ベニシジミという蝶の食草(幼虫はスイバやギシギシなどのタデ科植物の葉を食べて育つ)になっている。
ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ属)は、小さいながらも羽を広げるときれいな紅色の羽が特徴の美しい蝶で、スイバの多い場所ではたくさんのベニシジミを見ることができる。
とは言え、成虫となったベニシジミはタンポポ、ヒメジョオン、シロツメクサなどの花の蜜を吸うので、スイバの群生地に限らず結構いろいろなところで見かける蝶なのだ。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:スイバ(雌株)
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
スイバ(蓚、酸い葉、Rumex acetosa):タデ科ギシギシ属の多年草。英名はCommon sorrel.
雌雄異株で花は春から初夏にかけて咲く。茎は直立し、高さは50~80cmくらいになる。
内花被片は長さ約4mmで、内花被片の中に1.5~2mmくらいの胡麻のような小さな黒い果実が1個入っている。種子はルーペで良く観察してみると3稜形をしていて、なかなか手の込んだ造形をしている。
鮮やかな紅色をした内花被片は結構長いこと色あせずに色が残るので、鑑賞期間も比較的長く楽しむことが出来る。
通常、採取時にすでにドライフラワー化しているため作品の制作にあたっては手間が掛からない。
「土手のスカンポ ジャワサラサ・・・・」と歌われた小学唱歌の「スカンポ」は、このスイバのことなのだそうだ。しかし、地方によってはイタドリ(虎杖)をスカンポと呼ぶところもあって、僕などはスカンポと言えばイタドリのことだとずっと思っていた。イタドリとスイバは同じタデ科の植物ではあるが、まったくの別の物なのである。
葉を噛むと酸味があることが、スイバ(酸い葉)という名が付けられたという。
日本では新芽を山菜として食べられたりもするが、ヨーロッパでは古くからスープの実やサラダ、肉料理の付け合せなどとして普通に利用されてきたようだ。スイバにはホウレンソウと同しようにシュウ酸という成分を含むため、調理にあたってはアク抜きなどの下ごしらえが必要なのだそうだが、さほど気にするほどでもないようにも思えるのだが、、。
ベニシジミという蝶の食草(幼虫はスイバやギシギシなどのタデ科植物の葉を食べて育つ)になっている。
ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ属)は、小さいながらも羽を広げるときれいな紅色の羽が特徴の美しい蝶で、スイバの多い場所ではたくさんのベニシジミを見ることができる。
とは言え、成虫となったベニシジミはタンポポ、ヒメジョオン、シロツメクサなどの花の蜜を吸うので、スイバの群生地に限らず結構いろいろなところで見かける蝶なのだ。
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山の自然素材を使って作るアート(ミドリハコベ) … Nature Art・Workshop ― 2021/09/11

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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ミドリハコベ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
ミドリハコベ(Stellaria neglecta):ナデシコ科ハコベ属の越年草。
(画面上ではコハコベとしているが、ミドリハコベが正しい)
ドライフラワー化した後もしばらくは茎の緑色は長持ちする。時間が経てば全体的に枯れ色となるが、その色合いもなかなかシックで良い。
花(果実)の付いた部分だけ無柄の小葉のみ残して、他の大きめの葉は取ってしまっている。分岐した枝の付き具合を見ながら、画面上にレイアウトするのが作品づくりのキモとなる。
どこででも見かける何げない雑草のような扱いの草本だが、こうしてレイアウトしてみると、繊細でなかなかシャレていて僕の好きな題材のひとつだ。
ミドリハコベ(緑繁縷)、またはコハコベ(小繁縷):
花期は3~9月。白色の花弁を5枚だが各花弁は2深裂して10枚にみえる。ミドリハコベの雄しべは4~10個。コハコベの雄しべは1~7本。ともに花柱は3個。ミドリハコベは高さ15~50 cmで立ち上がる感じで生えていて、茎は緑色をしているが、類似種のコハコベは横に這う感じであることが多く、茎はふつう暗紫色を帯びる。
ミドリハコベの種子には、とがった突起があるが、コハコベの種子は突起は低くてとがらない、という違いがあるが、ルーペで見ないと確認出来ない。
この標本の場合は、ミドリハコベだと思われる。
良く似たウシハコベは花柱が5本あるので判別は容易だ。
ユーラシア原産で、農耕に伴って世界中に広まったとされ、北アメリカやヨーロッパでは庭草として一般的な植物。日本では史前帰化(しぜんきか)植物として扱われる。
単にハコベとしたときには、このミドリハコベのことを指すようだ。または、コハコベとミドリハコベを併せて単にハコベと呼ぶ場合も多い。
春の七草の「はこべら」はおそらく本種ではないかと言われている。春の七草の一つとして古くから親しまれていて、食用にされる。
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「タネ・種子」に注目して作った標本風のサンプル作品:ミドリハコベ
「森林インストラクターと山を歩き、山で収集したもので作品を作ってみよう」という“森のワークショップ”の一環で作成した、WS用の個人的な「習作」
ミドリハコベ(Stellaria neglecta):ナデシコ科ハコベ属の越年草。
(画面上ではコハコベとしているが、ミドリハコベが正しい)
ドライフラワー化した後もしばらくは茎の緑色は長持ちする。時間が経てば全体的に枯れ色となるが、その色合いもなかなかシックで良い。
花(果実)の付いた部分だけ無柄の小葉のみ残して、他の大きめの葉は取ってしまっている。分岐した枝の付き具合を見ながら、画面上にレイアウトするのが作品づくりのキモとなる。
どこででも見かける何げない雑草のような扱いの草本だが、こうしてレイアウトしてみると、繊細でなかなかシャレていて僕の好きな題材のひとつだ。
ミドリハコベ(緑繁縷)、またはコハコベ(小繁縷):
花期は3~9月。白色の花弁を5枚だが各花弁は2深裂して10枚にみえる。ミドリハコベの雄しべは4~10個。コハコベの雄しべは1~7本。ともに花柱は3個。ミドリハコベは高さ15~50 cmで立ち上がる感じで生えていて、茎は緑色をしているが、類似種のコハコベは横に這う感じであることが多く、茎はふつう暗紫色を帯びる。
ミドリハコベの種子には、とがった突起があるが、コハコベの種子は突起は低くてとがらない、という違いがあるが、ルーペで見ないと確認出来ない。
この標本の場合は、ミドリハコベだと思われる。
良く似たウシハコベは花柱が5本あるので判別は容易だ。
ユーラシア原産で、農耕に伴って世界中に広まったとされ、北アメリカやヨーロッパでは庭草として一般的な植物。日本では史前帰化(しぜんきか)植物として扱われる。
単にハコベとしたときには、このミドリハコベのことを指すようだ。または、コハコベとミドリハコベを併せて単にハコベと呼ぶ場合も多い。
春の七草の「はこべら」はおそらく本種ではないかと言われている。春の七草の一つとして古くから親しまれていて、食用にされる。
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