大山の崩壊地に咲くフジアザミの花 … 自然観察・WanderVogel
2016-10-18


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丹沢・大山の山塊崩落地の斜面上で見かけたフジアザミ

いわゆる「フォッサマグナ要素」植物と呼ばれるもののひとつです。
丹沢周辺には、これを含めて46種のフォッサマグナ要素植物が分布していると言われています。

植物などの区分上では、丹沢周辺地域は南部フォッサマグナ地域に分類されていて、ここでしか見られない植物が多く自生しています。
その中心地は丹沢・箱根ですが、北は八ヶ岳から富士山周辺、伊豆半島・伊豆諸島に及びます。

丹沢・大山では大気汚染等による樹木の立ち枯れ、鹿が食べ尽してしまったことによる下草の消失、もともと崩壊しやすい地盤特質などによって、あちこちで山の斜面が大きく崩落している姿を見かけます。
そういった崩落地の崖地に真っ先に取り付いて大きな群落を作るのがフジアザミです。
不安定な地盤でも大きく育っているところを見ると、そうとう繁殖力と適応能力が高いのでしょうね。

日本のアザミの仲間の中では一番大きな花を咲かせます。
ただし、みな下向きに咲くので、写真を撮るためには下から覗き込まないと見えません。

かながわ森林インストラクターの会 HP上の解説:[URL]

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